このレビューはネタバレを含みます
・ラストはAll Amerian Rejectsの『Mona Lisa』を思い出した。
『タイラー』を殺した彼は思春期の男子学生のように、手をつないでビル崩壊を眺める。鍵はいつでもマーラで、彼女の出てくるシーンには緻密なすれ違いとほんのりした違和感。
・ブラッドピットは『男らしさ』の権化であった。見た目、態度、いたずら、真剣に生きろというメッセージ性、男子が好きそう~と思わざるを得ない。ラストのどんでん返しで「彼の言葉でもおかしくない」と思わせる必要があり難しい役どころ。
・『ファイトクラブ』を結社結成の手段としているタイラーより、ただただ生きている感を得るために殴り合いを欲する彼がやばいという話かと思ったら違った。
・名優と名高いノートンだがこれはフィジカル的にもすごい。独りで殴られるシーンはガラスの仮面ばりの名演技。
・サブリミナルがちらつく。見間違いか?くらいの違和感だったが調べてみて本当にそうだったよう。