このレビューはネタバレを含みます
人は自分の理想像を持ち、それを何らかの形で打ち勝った時にこそようやく自分の足で立てる。
見る前に想像していた映画ではなく、進むたびに斜め上に予想を裏切り最後には爽快な気分に浸れる。
てっきりファイトクラブの運営に関する話かと思いきや最後に種明かし。そうきたか!
小刻みに張られる伏線や文学的な台詞、フックのある数々のシーン。カッコよく、自分が生きている実感の感じる居場所を求めていた場所がファイトクラブであり、そこから連鎖的に起きる自分の理想像が描いたシナリオ。
痺れる内容だった。
最後に差し込まれるポルノ映像も洒落が効いていて印象的な爆破ラストにスパイスがかかったかのような更なる満足感。
ネタバレなく踊らされたい映画。