『ファイトクラブ』
「ファイトクラブへようこそ。第1のルール、クラブのことを口外するな。第2のルール、クラブのことを口外するな。」
初めて鑑賞した時の事をいまだによく覚えている。坊主のブラピを見て自分もカッコよくなると思って坊主にしたことがあるのを思い出した。
「職場と言えばガソリン・スタンドかレストラン、しがないサラリーマン。宣伝文句に煽られて要りもしない車や服を買わされてる。歴史のはざまで生きる目標が何もない。世界大戦もなく、大恐慌もない。俺たちの戦争は魂の戦い。毎日の生活が大恐慌だ。テレビはいう”君も明日は億万長者かスーパースター”大嘘だ。その現実を知って俺たちはムカついてる」
海外で今ものすごく再流行してるファイトクラブ。
ブラッド・ピットがエドワード・ノートンの手の甲を薬品で焼くシーンで放ったセリフ
痛みによる“覚醒”
痛みとは“現実”
現実から目をそらすな!とタイラー・ダーデンは“僕”たちに説く
現実を生きているはずだけど“僕”たちは日常の中でどれだけ生きている実感を得られているのだろうか?
痛いのはイヤだけど、痛みが生きている実感と生のありがたみが感じさせてくれるのもまた事実・・・
ラストのPixies の「where is my mind」が最高にマッチして感動を生む。
主人公の二重人格だが、これは我々にも通づる所があると思う。内なる”静”と内なる”動”。心の中では安全性や平和を望むが、もう一つの心には暴力があり、破壊行動を伴う、攻撃性が人間には必ずあると思う。