くぼちゃん

ファイト・クラブのくぼちゃんのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
自分のことを自分がよく知っているはずなのに、大抵自分のことを分からないフリをして過ごしている。
例えば、昔からウニが嫌いだとか、ピーマンが嫌いだとか、あると思うけど、果たして今の自分は本当に嫌いなのだろうか。実は最近食べてないだけで、食べられるようになっているかもしれない。毎日これは嫌いといって食べている場合を除いて、食わず嫌いをしているだけかもしれない。
食べ物に限った話にとどまらず、将来の夢とかもそうかもしれない。サッカー選手になりたい、毎日それに向かって練習して、身体的な限界に達してはじめて、なれないとなるのであって、その前に諦めるのはもったいないかもしれない。私はその1人。
いつも限界を勝手に設定して、まだできるのにもう無理と決めつけて、分からないフリをして過ごしていた。

そういう自分を心の底から奮い立たせる映画でした。知ったかぶりをするな、決めつけるな、あきらめるな。苦しい時は苦しいことから逃げるより「俺を殴ってみろ」。自分を変えるのは他人でもない、紛れもなくそれは自分だと思わされました。