このレビューはネタバレを含みます
どーん!と大きい悲しいことや絶望的な事件は起こらないけど、じわじわと嫌な気分になる映画。
大学生とのシーンは、あの女の子がいなければ最高に胸くそ悪い現実を叩きつけられたんだろうなぁ。個人的にゲイの友人が言った「君がトリュフを食べられなくなる日がくるとは」みたいはセリフがかなり心にきた。友人たちとの会話は下ネタ満載で面白く、みんなユーモアがあって楽しいけど、ちょくちょく垣間見える「年を取った」という現実が、なんとも……。かつて華やかな人であればあるほど、その喪失感は深いものなのかなと思った。おじいちゃんの穏やかな笑顔が素晴らしかった。