このレビューはネタバレを含みます
主人公が殺人をしてしまうシーンの回想で自分は一気に興醒め。
えぇー、、、えぇ、まじか〜、えぇ〜と頭を抱えるくらい。
カッとなって揉み合ってたらはずみで崖下に落ちてしまったとか、佳乃(満島ひかり)もレイプされたと騒ぐのではなくて主人公を酷く罵倒しつづけるだけ、とかだったら良かったんじゃん？とモヤモヤ
もちろん世間で犯罪者と言われる人にも良い面だってあるだろうし、「人殺すとかあり得ない」と冷たい目で見られるだけでは可哀想になるような背景を抱えている人がいることもあるだろう、それはよく分かるんだけどこの映画で共感を求めるにはイマイチ？
イカの目がスローでズームされたとき、、あれ、笑うとこ？なんでイカの目？と微妙な気持ちになった。イカの目には盲点がなく高性能だとか。真実を映し出すという意味で使ったのかな？？
「彼は本当に悪人か？
彼だけが悪なのか？善人は誰なのか？」
を考えさせたい作品なのだとしたら、もう少し主人公の人物描写が細かくされててほしかったし、主人公と佳乃の関係性の深さ、主人公と光代とのそれまでのやり取りとかも必要だったような。
原作を読めばまた違った印象なのかな？機会があれば読んでみたい。
妻夫木聡の田舎のどこにでもいるような男の演技やら、満島ひかり岡田将生のクズ感満載の演技やら、樹木希林の背中から滲み出るばあちゃんの苦悩、みたいなものだったり、俳優陣の演技はどれもすごかった。あまり取り沙汰されてないけど永山絢斗も印象的。
