凛太朗

気狂いピエロの凛太朗のレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.8
うーん、なんかよーわからんけど芸術やぁ!オシャレやぁ!って感じる気がするゴダールの映画。
映画全編にわったて、絵画だの詩だのなんだのの引用で成り立っていたり、画そのものがダリのようにシュールだったり、赤青白のトリコロールが目立ちまくってたり、突然ミュージカル始まったり、突然安っぽくすら感じる犯罪映画になってみたり、ストーリーはあるにしても即興性が強いためストーリーを追う必要性を殆ど感じないどころか、素人が撮ってんのとちゃうか?と思ったりもする。
しかし、それこそがヌーヴェル・ヴァーグの在り方であり、こうした作家性の強さがアメリカン・ニューシネマに多大な影響を与えているであろうことも観てとれる。
主演女優でありゴダールと婚姻関係にあったアンナ・カリーナがキュートで美しい。

ゴダールの代表作の一つであり、名作とされながら、完全に人を選ぶ映画であることは間違いない。退屈だと感じる人も、意味がわからないと感じる人も居て当たり前。
凛太朗

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