ルサチマ

悪魔の街のルサチマのレビュー・感想・評価

悪魔の街(1956年製作の映画)
4.4
80分に満たない中でとんでもなく複雑な筋書きのドラマが展開されるためほとんど着いていけないのだけど、30年代〜50年代にかけてのアメリカフィルムノワールを見事に翻訳した撮影とロケーション設計で魅了してくれる。何より悪玉が本当に嫌な顔と発話を成すのがいい。清順はアクションや大胆なカット割に目が向けられがちだけど、トーキー以降役者の発話の仕方について相当考え抜いていた演出家だと思う。
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