河津清三郎を主演にした渋い和製ノワール。
”清順美学”こそまだないものの画面は凝っていて、クライマックスの追跡戦では『白熱』はもちろん、シーゲルやフライシャーの50年代ノワールを連想する。
終盤の裏…
鈴木清太郎(清順)の監督3作目。ケレン味のある凝った演出が随所に見られかなり楽しめる一作。ただ河津清三郎演じる主人公の善人か悪人か、ふてぶてしいのか弱々しいのかよくわからないキャラクターがちょい引っ…
>>続きを読む鈴木清順監督の初期作。アヴァンギャルドの領域ではないが、視覚的な楽しさは既に見られ非凡さを感じさせる。裏切りが継続する展開は暗黒ものの定番とはいえ飽きることもなく、監督の才は重要と改めて認識。全体的…
>>続きを読む清順、監督第3作目にして、ようやくの犯罪劇。大井競馬場から銀行までの現金輸送車襲撃。仲間割れを興し、ボスの菅井が、石油製油所に逃げ込む。「複雑なパイプのジャングルを活かしたサスペンス、アクションの冴…
>>続きを読む菅井一郎の倦怠感の生々しさ。そんな身なりでばんばん人を殺すもんだから驚く。池反射、轢き殺し、投げ込み、死体と景色の放り出されてしまった禍々しい存在。終盤の工場での銃撃戦はまんま白熱だけれども、命中率…
>>続きを読む階段を利用した大胆な高低差のあるアングルの躍動感、一触即発のコンビナートでの銃撃戦のスリリングな展開。ウォルシュ『白熱』を遊び心満点に描ききる鈴木清順監督初期の野心作。決してモノマネで終わらない清順…
>>続きを読む監督のデビュー作の様子で、のっけから驚きのアイディアと動きある演出。
主要キャラの背景は活気に満ちており、さながらヴォーカルを抑えアレンジを前面に押し出した楽曲のよう、時に台詞がよく聞こえない場面す…
ジェームズ・ギャグニー「白熱」のオマージュかと思いきや結末はあっさり。菅井一郎の悪辣さが際立っているが、ヴァージニア・メイヨの様な美女不在で、主演河津清三郎の行動の曖昧さは理解不能だった。またチンピ…
>>続きを読む鈴木清太郎名義の頃の鈴木清順監督の初期作品でゴリゴリのフィルム・ノワール。
後年の悪役イメージの強い河津清三郎が主演というのが時代を感じさせ、芦田伸介も全然下っ端で意外性があった。
大胆な脱走劇から…