rage30

ホワット・ライズ・ビニースのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

隣家の殺人を疑う主婦の話。

冒頭から『裏窓』や『サイコ』を想起させるカットがあるな~と思いきや、本作はヒッチコックを意識して作られたとの事。
おそらく、あれはオマージュだったのでしょうね。

しかし、そこからヒッチコック的なサスペンスが始まるでもなく、『エクソシスト』的な心霊ホラーが始まったり、『ガス燈』的な疑心暗鬼スリラーが始まったり。
監督の趣味なのか分かりませんが、この色んなジャンルをごった煮した様な作りはユニークだなと思いました。

最終的にはハリソン・フォードが犯人だと分かるわけですけど、善人役が多いハリソンに犯人役をやらせるのは意外性があったし、バスタブを使ったミニマルなサスペンスも面白い。
正直、本作の恐怖演出はジャンプスケアに頼りがちで、そんなに怖くないんですけど、このバスタブのシーンだけは他で見たことのない設定で、ドキドキハラハラとさせられましたよ。

心霊の要素が入ってきたり、隣家の夫婦が中盤以降出てこなかったりと、ツッコミどころの多い作品だとは思います。
ただ、個人的には終盤はそれなりに楽しめたし、何よりバスタブのシーンを見れただけでも満足かな。
あまり期待をせずに、気楽に見るくらいが丁度良い作品かもしれません。
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