前作も一本の映画として構成的には致し方ないとはいえ、あずみが最初から使命に疑念を抱いておりメンタルがヨワヨワなのが気になったが続編では恋愛模様や普通の倫理観に揺れ動いて更に軟弱な刺客になってしまった。
ダイナミックな殺陣も減退してしまいチャンバラ映画としての面白味がない。薙刀をブーメランとして振るう六波や、竹林にワイヤーを張り巡らせて襲い来る土蜘蛛など個性的な甲賀忍との闘いは独特でそこは中々面白いんだけど。
敵味方ともに無能すぎてコイツらに戦乱の世なんて起こせそうにない。互いに刺客さえ放たなければ何も起きなかった感すらある。
少女から大人へと成長していく中で揺れ動く感情を描写するのであれば金子修介監督の起用は間違いないと思う。脚本に川尻善昭が参加していたりスコアが川村栄二だったり良い布陣なのだが……昇華しなかったなぁ。
乳首にチェーンをぶら下げたトンデモない甲冑を着て気を吐く高島礼子とか平幹二郎の流石の貫禄やら本作での役者陣も悪くないのに。前作から続投の石垣佑磨や北村一輝こそイマイチ過ぎな扱いで。
金子修介監督が本領を発揮できてればもう少しちゃんとした出来になっていたかな……。