押井監督の出世作にして原作者から受け入れられてないという問題作。
時間感覚がなくなる学園モノはどうしてもハマりやすいループに対し、いい加減そうで日々の楽しみをしっかり味わっている若者たちの真剣な価値観を考えさせられる内容。
ラムの純粋な夢に対して、周りの大事な人たちが巻き込まれるわけだが、こういう生活は誰しもが憧れるのかもしれない。けど誰しもが手に入れられるわけでも感じれるわけでもないし、その時間や環境も長くは続かぬいっときのもの。
だからこそ、余計周りの大事な人たちをここまで愛しく思えるんだろうなぁ。
間のとり方やカメラワーク、アングルや音楽の絶妙な効果が素晴らしい。
何かを表現するってこういうことなんやろな。