強盗稼業をしている相棒と妻に裏切られたことで瀕死の重傷を負った男の全てを奪った者への復讐を描いたハードボイルド・アクション。
メル・ギブソン主演のアクション映画。アクションというよりかはサスペンスに近かった。冒頭から主人公とは思えぬ非道な行動を繰り返すメル・ギブソン演じるポーター。この映画の主人公は正義に燃える男ではない。ケチで卑劣な男だ。それがいい。けれど映画の終盤ではある女を守る頼りがいのある男に豹変。メル・ギブソンがめちゃくちゃカッコいいからハードボイルド映画としては見応えのあるものだった。物語の展開も早くて大きな組織に単身で殴り込む姿はハードボイルドの頂点という感じだった。でもちょっとあっさり過ぎるような気もした。やり過ぎてしまうとありふれたアクション映画に成り下がってしまうけど、やらなすぎるとちょっと印象に残りづらい。ラスボス的な立ち位置のやつの倒し方も確かにそれが最善だとは思うけど映画としてはもっと欲しかったかなといった感じ。アクション映画じゃなくてハードボイルドサスペンスだと思ってみたら変わってたかもしれない。アクション映画だと思って観ちゃってたから色々と物足りなかった。けど確かに面白かった。
