ドッグヴィルの衝撃は中身ではなく、床に白線を引いただけで映画を成立させたことにある。
それを踏まえてのアメリカ三部作第2弾。
ドッグヴィルをあとにしたグレースが訪れた村マンダレイ。
そこでは奴隷制度が未だに残っており、グレースは使命感のため民主主義を黒人たちに諭そうとする。
実はグレースの行為こそがアメリカの根深い問題を映しているという、逆説的な説得力をもたらしている。
さすがに新鮮味はゼロだが、前作のニコール同様今作のブライス・ダラス・ハワードも体を張ることになる。
終盤に訪れる事実はアメリカの闇の部分を映し出す。
ところでラース・フォン・トリアーさん10年以上経ったけど、3作目はいつになったら出来るの。