ラース.フォン.トリアーレトロスペクティヴ4作品目。
ドッグヴィルが好きすぎるのでグレース役も変わってしまったし、なんとなく観なかったマンダレイをついに鑑賞。
これは、ドッグヴィルの続編にしなくてもよかったんじゃないかと思いました。
テーマがそもそも違うし。
なのでラース作品にしてはちょっとスコアは低め。
もちろん、作品としてはやっぱり素晴らしくて内容は皮肉たっぷり。
ドッグヴィルでも少し感じたグレースのいらつく所がかなり増し増しになってる笑
アメリカの間違った正義代表みたいなグレース。
奴隷制度をやめても、アメリカにまだ受け入れる準備ができていない…今でもそうなんですよね。
白人至上主義は生まれながらに持ってる特権であってグレースみたいな人間は気づかないでその特権を行使しているんでしょうね。
そもそも、勝手にアフリカから連れてきて散々奴隷として使った挙句、はいあなたがたは今日から自由です！今まですんませんでした！とかで許されるはずがないんですよ。
そのアメリカ人的感覚が傲慢でしかない。
そのくせ理想の自由を押し付けてきて、拒むとそれに対しては怒りを顕にする。
最後の全てひっくり返すような展開の数々、期待通り見事です。
やはりラースは裏切らない。
