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ゼノ/かぎりなき愛にのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゼノ/かぎりなき愛に(1999年製作の映画)
3.5
これ僕はちょっと弱い奴だ。冒頭からウルって来ちゃう。

戦中の長崎にゼノ・ゼブロフスキーってポーランド人の修道士がいたんだそうな。
大人がおこした戦争の被害者が子供である言い、と被爆後の長崎や上野での奉仕活動に殉じた生涯を追ったアニメーション。

ゼノが言う「可哀想坊や」という言い方が親しみあるし誠実で愛情深い人だとわかる。
人柄が良く、周りの人も巻き込んで善行を行う魅力がある。生涯渡り付き合う友人に寺の坊さんというのも面白い。(この辺がどこまで史実かはわからないけど)

割と小鳥を使うシーンが多い。ゼノがスズメに餌をやるなど色々あるが、正直言って演出の意図がわかりづらいな。

戦争中戦後を舞台にしているが、思ったよりも生々しいシーンは少ない。長崎の原爆を扱っているが、悲劇性の強さはあまり訴えてないね。ゼノの社会奉仕に焦点を当てたから戦争アニメが苦手でも見れると思う。
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