イギーポッポ

ローズマリーの赤ちゃんのイギーポッポのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
3.7
不安が孤独を加速させ、孤独が不安を加速させる。一昔前はノイローゼの一言で片付けられたかも知れないが、大戦後の生活の中で人々が信仰心を失いつつある現代の不信感をガッツリ炙り出した作品。
最後も心象とすれば観る側の受け取りようによって意味や答えが変わる、真実すら不安定な演出も恐ろしい。
オカルトホラーではあるが、サイコスリラーかつサスペンス。ジャンル細分化前の始祖的な名作かな。
あと全シーンに渡って、ミアファローの髪型もファッションスタイルも60s全開でキュート過ぎるんですけど。