最高の興奮を呼ぶ最大のスピード大作!
ピーター・イェーツ監督、スティーブ・マックイーン主演によるクライム・アクション。
裁判の重要証言者の保護を依頼されたものの、殺害されてしまったことから、事件の真相に迫る刑事等の姿を描く。
主人公となるブリット警部補をマックイーンが演じているほか、ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン、ロバート・デュヴァルといった往年のスターが登場。
冒頭、オープニング・クレジットの出方が中々凝った、時代を感じさせないものとなっている。
以降、サンフランシスコを舞台に、マックイーンの渋さが光る刑事ものとして展開するが、物語自体はそれ程印象に残るものではない。
しかし、本作品のハイライトは、やはり中盤にあるフォード・マスタングとダッジ・チャージャーでサンフランシスコの坂道を舞台に繰り広げられるカーチェイス。
ハイパワーな両車が交差点を曲がる度にテールスライドする様は、ザ・カーチェイスであり、車載カメラからのアングルも臨場感抜群。
そのシーンと終盤の空港での逃走劇だけを見ておけば、あとは省略しても良いような中身ではあるものの、ジャジーな音楽とハードボイルドな雰囲気が、いかにもな一作。
器用じゃないもんでね。