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ドクトル・ジバゴのあくあーくのレビュー・感想・評価

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)
3.8
3時間半弱の超大作。たしかに長いけど見入ってしまうので苦痛ではない。ロシア革命の騒乱の中で「自由な一個人」であるジバゴがいかに振り回され、その自由を奪われたのかが象徴的に描かれた作品。観ていて胸が苦しいけど、その中でも明るく気高く強く自由に生きようとする姿が清々しい。スラブ感溢れる音楽も全編通して素晴らしい。権力と革命のぶつかり合いに「どっちも変わらん。一体どっちのならず者たちが政治を動かすんだ?」と吐き捨てる市民が印象的。