ドクトル・ジバゴの作品情報・感想・評価

「ドクトル・ジバゴ」に投稿された感想・評価

1987年11月8日、新宿文化2で鑑賞。(前売券1200円)

ロシア文学というのは、読んでみようとすると、大概が大作で分厚い本が多かったり、登場人物の名前が片仮名ばかりだったりして、読みづらいもの。
しかし、このデヴィッド・リーン監督作品は、そうしたロシアの物語を描いた文芸大作。

映画なので、登場人物が分かりやすくて、確かに大作なのであるが、ある男ジバゴの数奇な人生を紡いではいるものの、娘の物語がその分希薄な感じがした。

確かに長尺の作品ではあるものの、もう少し分厚い物語を期待していたのは、欲張りだろうか。。。

壮大なる力作ではあるが、デヴィッド・リーン監督作品ということで期待し過ぎたせいか、物語面でやや物足りない感あり。
とまる

とまるの感想・評価

3.3
原作がつまらないので当然のようにストーリーがつまらないけれども映像センスのよさはすばらしい。
さすがにリーン。
yuk

yukの感想・評価

3.8
美しい自然と美しい音楽にのせて、時代に翻弄される男女を描いている。
「ラーラのテーマ」は本当に印象に残る美しい音楽。映画自体は長いけれど、見ごたえがある。
原作小説が書かれた時代背景を考えるとまた奥深い。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.5
超大作の評判通り見ごたえのある傑作。時代の雄大な流れに翻弄されていく一人の男と二人の女の物語。美しい衣装も美術も非常に豪華。大量のエキストラを動員し、革命期の激動のロシアを大迫力で映し出す。広場でのデモや、パルチザンの戦闘シーンの臨場感は素晴らしい。
広角で広大な自然を捉えた画が毎シーンとも美しい。前半は無駄のないカット割りと激動の展開で一気に駆け抜ける。後半若干失速したのは否めないが、基本的には最後までしっかりと魅せてくれる。
印象的な画がいくつもあり、記憶に残る。蒸気機関車の迫力、雪原に映える赤軍の赤い列車や赤旗、内部まで氷に覆われた家のファンタジックな美しさ、何度か使われる凍った窓越しの蝋燭、家の中で象徴的に散っていくひまわり等々。
ワンシーンワンシーンで鮮烈な印象を残すようによく工夫された演出、撮影が用いられている。
車体を覆った氷を割って汚物を外に捨てるシーンの力強さ。部屋を移動していくコムロフスキーを薄く凍った窓越しに長回しで移動撮影する工夫。反乱を起こす兵に撃たれた将校の血が樽の中に滲み出すシーン。クリスマスパーティでの銃声のタイミング。列車から唐突に見えるめちゃくちゃになった村の衝撃。画面全体が真っ暗であると思ったら実はトンネルの中で突然外の景色が表れる演出などなど挙げていくとキリがない。
キーアイテムのバラライカが用いられているラーラのテーマは感動的で映画のシンボルとなっている。若干使い過ぎ感はあるが。
ユーリを演じたオマー・シャリフの演技では、ラーラの家で鏡を見つめながら家族を思う表情が特に印象に残る。
トーニャのアイロンがけを見てユーリがラーラのことを思い出していることを示唆し、直後トーニャが「ユリアティンに行って来たら?」と提案することでドキッとさせるシーンも上手い。観客はトーニャの見送りの際の表情で彼女が気付いていることを察する。後にラーラとのやり取りの中でユーリもトーニャが感づいていたことを理解するのだがこの一連の流れは非常によく出来ており、強い印象を与える。
主役陣以外のバックグラウンドもしっかりと示され、厚い人物描写がなされることで物語に深みが与えられている。
パーシャはただ革命に憑りつかれただけではなく、最後にはラーラの元に向かっていたことが示される。
コマロフスキーを演じたロッド・スタイガーは一筋縄ではいかない人物像を熱演。様々な側面をもつ人物として丁寧な描写がされている。ラーラとユーリの元に援助を申し出に行くシーンは強烈な印象を残す。彼は結局最後にはラーラの娘の手を放してしまったことが示唆され、その点にもやはり人間の本質はそう簡単には変わらないという説得力がある。
ラストのシークエンスも感動的に物語を着地させてくれる。
心臓発作で倒れるユーリに、やはりというべきかラーラは気付かず画面奥に去って行ってしまう。観客は振り向いてくれと願うが、これは映画の宿命である。
ユーリの母親のバラライカの腕前がプロ並みであったという設定をうまく活かして、ターニャもバラライカの名手であることを最後に示し、血のつながりを表現するという見事な演出で綺麗に物語は締めくくられる。
imapon

imaponの感想・評価

3.8
古き良き大作映画
overture intermission intermezzo
堪能。
音と色使いが圧倒的だからこそ長時間持ちこたえられたのか。
これでロシア映画ならなお良かったが、原作がロシアでは発禁だったというからそれは無理だ。

歴史に翻弄されるジバゴは不倫野郎。しかも、本妻は笑顔の可愛い黒髪、愛人は年齢を重ねるごとに全く違った美しさを発揮するブロンド美人。さらに2人の女がお互いリスペクトしあってやがる。
17歳から熟年齢まで麗しく演じ分けるジュリー・クリスティに見蕩れとこう。

その時々で窓から外界を見つめるジバゴの心のありようも見所。

チョイ役でクラウス・キンスキーが半端ない存在感。
「戦争と革命の最中でも、人間は愛を失わない」
ボリス・パステルナークの同盟小説を、巨匠デヴィッド・リーンが映画化した大河ラブロマンス映画です。

ロシア革命の下、ジバゴとラーラの二人が経験する悲劇的ロマンスが魅力ですが、なんといっても背景にある大自然の撮影が美しいです。
圧倒的な自然の中にロングショットで人を映すことで、人間の非力さ、ロマンスの儚さを強調します。
平和に慣れた我々は想像できませんが、戦時下の人はこうも必死に生きていたのです。

モーリス・ジャールがロシアの楽器バラライカを取り入れた「ラーラのテーマ」は、さらにこの物語を盛り上げます。


この壮大すぎる物語をまとめた脚本も見事です。

映画の中の映画。
デヴィッド・リーンよあっぱれです。

大好きだ!
しぇい

しぇいの感想・評価

4.3
オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティー、ジェラルディン・チャップリンが、凛としていて美しい。
RyoS

RyoSの感想・評価

3.6
自然がとても美しい!デビッド・リーンは自然を誰よりも美しく撮る。引きの画が素晴らしい!そしてそんな画にピッタリの音楽。邪魔にならないアンビエントなものなのに、音楽を聴くだけでその情景が目に浮かぶのは、「戦場にかける橋」、「アラビアのロレンス」と同様である。

ストーリー的にはそこまで抑揚がない描き方なので、コンディションが悪いと寝てしまうと思う。コンディションバッチリだとゆったりとした雰囲気に浸る余裕ができるので、元気のあるときに観れてよかった。
ロシア革命という壮大な歴史スケールを背景にした不倫物語ってとこやな。ロシア版 冬のソナタ的な?
pier

pierの感想・評価

4.0
200分近くある超大作。
ロシア革命の背景はよく知らないけど、デヴィッド・リーンは人間を丁寧に描いてくれるから好きです。
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