ドクトル・ジバゴの作品情報・感想・評価

「ドクトル・ジバゴ」に投稿された感想・評価

こづ堂

こづ堂の感想・評価

3.5
ここまで長い話だと冗長に感じると思いきや、最後まで楽しめた。ラーラ、モテるなぁw
ロシア第2の『戦争と平和』。

雪の中の、閉鎖されていた屋敷が美しかったです。

ロシア帝国で、詩人でもあり、医師をしているブルジョワ階級のシバゴが主人公。 第一次世界大戦で従軍医師をした後、モスクワに戻ったら、国中が赤軍?共産主義者?に占領されていて、ロシア革命の嵐が吹き荒れ…。ソ連の時代に向かっていきます。

はじめは登場人物の判別が難しかったのですが、なんとか大丈夫でした。
でも最後まで、パルチザンとかボリシェヴィキ、赤軍、白軍の、誰がどこに属しているのか理解できませんでした。それらの区別もあまり分からないです。

ソ連、怖い。
本作が面白くて凄いところは、ソ連時代にソ連で暮らしていた作家が発表した小説が、原作となっていることです。
反共産主義的な物語なので、母国で出版できず、イタリアで出版されたそうです。
ノーベル文学賞を授与しようとしたけれど、政治的な理由で辞退を表明したという経緯もあったらしいです。
*ロシア革命を舞台にした親子3代に渡る大河ドラマ*
いつの時代もどこの場所でも、恋愛や感情と政治や制度はまったく別の物差しですね。ロシア革命の歴史と背景は要お勉強ですね。全くわかりませんでした。上流階級の生活も労働者階級の感覚も全て詰め込まれていて、壮大な物語でした。雪の情景もまた美しい。これくらいの分厚い雪に覆われたらやはり毛皮は知恵だと思いますね。時間の流れを感じる物語のことを大河ドラマというのでしょうか。人生(時間)が複数重なり合うのがまるで川の流れのように感じるからなのでしょうか。誰が始めに「ドラマ」に「大河」をつけることを思いついたのでしょうか。見終わってから、人間のちっぽけさを感じます。時間にはかなわないなあというか、一生懸命生きてるなあというか。人生は翻弄されてなんぼなのかもしれませんね。しかしながら、主人公が今で言うとダメンズでただの感情に流されがちな優柔不断やろうなだけともいえますが。「あ〜!仕方ないよねぇ!!わっかるぅう!!」って世代もいそうです。今の感覚ですと、「こういう人、まだいるんだ。」程度でしょうか。
赤鬼

赤鬼の感想・評価

3.7
"愛の物語"と言うには広過ぎる内容だと思いますが、大河ドラマの名に相応しいロシアの物語である事に変わりはない。広大な荒涼とした大地が続く春や、身も凍るような凍てつく寒さの冬を何年も何年も通して生きてゆく姿には、ロシアの人にしか分からない、骨の髄まで染み込んでいる体を引き裂かれそうな位の痺れみたいな物が画面を通しても伝わってくるみたいでした。大義名分の名の下に戦争や粛清が行われていた訳ですが、実情も原作者が体験していたからこそ書かれている原作なので、改めて戦争の愚かさや政治のどうしようもなさを見せつけられている気分でした。オマー シャリフのお目目がキラキラしていたのが印象深いです。
KnI

KnIの感想・評価

2.5
浮気とか不倫には年齢と共にある程度の理解ができるようになったけれど、それはあくまでも客観的視点が養われただけで、主観的に見れば許せる訳ない。
と、言うことでやっぱり壮大さがあろうと苦手分類でした。覚悟が必要だよ、やるならね。


事務局オフタイム【第69回】 ドクトル・ジバゴ
https://m.youtube.com/watch?v=QEDIE6oe0aE
MiYA

MiYAの感想・評価

4.0
「プレミアムシネマ」にて。文芸大作の名にふさわしい3時間20分。ひとくちにロシア革命と言っても、王政派からの反動があったり、共産主義者による粛清もあったりと、情勢は複雑。体制の犬になる者、スパイになる者、革命に関わる様々な人物が描かれます。そのような時代の流れの中で主人公のジバゴが迫害を受けるのは、彼の思想ゆえではなく、彼が医者であり金持ちであるという「既得権益保持者」とみなされた故に思えます。

で、この主人公は不倫をするわけで、普通に考えれば身勝手で不道徳な男で、「悲恋」として描かれるのもどうかとは思いますが、この時代と境遇ゆえに彼に感情移入してしまうところがあります。

あまりにも長い映画なので、冒頭のエピソードがすっかり失念してしまうのですが、また最後にそこに戻ってきて、主人公の不幸な人生に希望の光を残すという構成は巧い。
ご飯

ご飯の感想・評価

4.3
あまりに長かったので2日に分けて鑑賞。

ロシア革命時代のお話。

オマー・シャリフ、アレック・ギネス、ジュリー・クリスティと、キャスティングが絶妙で素敵でした。

悪人として登場する人物は悪人としてだけでは終わらず、善人も善人としてだけでは終わらない。‪キャラクターひとりひとりの人間的な葛藤や弱さがしっかりと描かれている分、誰かを責めるのは難しい。‬

‪アメリカとイタリア合作の映画だからどれくらい正確かはわからないけど、ロシアに対してのイメージが少し変わりました。ついでに、歴史的なことをもっと勉強し直そうと決意もしました。‬

‪(鑑賞日から数えて)一昨日はオマー・シャリフの誕生日だった様で、Googleトップが彼だったとか。‬
‪毎回の事ながらタッチの差で遅かったようで悔しい。‬
ベストベストベスト
プロダクションデザインがこんな完璧なことあろうか。さいごの雪まみれの家なんて…
リサ

リサの感想・評価

2.7
ロシア革命の中、翻弄される主人公たちを描いている作品ですが「マディソン郡の橋」のように不倫に揺れる男女を描いた作品でもあります。個人的には子供がいるのに…という感じでなかなか共感できない主人公とヒロインというふうに感じました。それに最後まで救いのない展開に観ててなおさら辛かった・・・。

でも彼らの間にできた娘が元気に生きていて、彼氏もいて幸せな未来が待っているように見えたのが唯一の救いだと思います。

余談ですが、当初あれだけエフグラフは冷酷そうな表情をしていたのに、トーニャと話し終える頃には別人のような優しい表情をしてたのが印象的。
愛する妻と話してる最中の医者が、嘘をついて愛人の所に向かう。
60年代には、衝撃的な内容。
アラビアのロレンスは本当に暑そうで、こちらは本当に寒そう。
デビットリーンは、品格と詩的なセンスが優れた監督。。
それにスケール感と雰囲気。
作り物っぽく見せないのが、監督の才能なんだな。
冒頭少し長いが、オマーシャリフ登場から引き込まれる。
美術が凄い。
ロレンスは砂漠、戦場に橋はジャングル、旅情はベニスだったが、ドクトルジバゴでは、ロシアの街と大地を見事に表現。
ララのテーマの最初が意外な場面だった。
こういう名作に出演できた俳優は、百年後にも観賞されるから幸せだよね。
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