このレビューはネタバレを含みます
O・J・シンプソン事件から着想を得たという、デビッド・リンチ監督のサイコ・サスペンス。
サックス奏者フレッドは、ある日玄関のインターフォンで謎の音声を聞く。翌日自分たち夫婦の寝室を盗撮した謎のビデオテープが届く。更には、殺人容疑をかけられる。
"I like to remember things my own way."
大傑作!めっちゃ面白かった。
これ程先の展開が気になって前のめりになって観た映画は久しぶり。先に『マルホランド・ドライブ』を鑑賞していたせいかもしれないが、本作の方が理解しやすかった。
心因性記憶喪失を鍵とする、デビッド・リンチ版フィルム・ノワール。論理的かつ芸術的な脚本構成、映像表現、音響に唸らされる。ファム・ファタール役のパトリシア・アークエットが見事👏。黒髪美女と金髪美女、一人二役を好演。
ボウイの"I'm deranged"♪が鳴り響く中、真っ暗な夜道を疾走するスタイリッシュなオープニングから引き込まれる。
敬遠気味だったデビッド・リンチにハマりつつある。『ツイン・ピークス』も観てみよ。
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