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ヒューゴの不思議な発明のmiumiuのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
4.0
原作小説あり(私は未読)。
孤児の主人公ヒューゴが、亡き父が残した機械人形を巡る謎を解くキッカケとなる人物に出会い、冒険を繰り広げるストーリー。

Netflixの『セックス・エデュケーション』など、話題作の出演が多いエイサ・バターフィールドの、子役時代の主演作品。
映画黎明期の作品作りへの情熱や愛、家族愛が感じられる優しくて素敵な作品だった。
マーティン・スコセッシ監督が、こういったファミリー向け&子ども向けの作品を撮っていたことに、ちょっと驚き。

今作、以前から気になってはいたけれど、ジュード・ロウの出演作ということでやっと鑑賞した。
ジュードは主人公ヒューゴの父役。
今作以外にもちょっとずつ父親役を演じるようになった頃の作品なのかな。
今作では衣装やビジュアルも可愛らしく、とっても優しいパパ。
出番そのものはほんの数分だけれど、さすがの存在感。
機械人形を巡る謎が解けて、ヒューゴの行動を見たうえで父とのシーンを遡って観るとめちゃめちゃ泣ける……!

オスカーもスタッフワークを中心に複数受賞ということで、美術面の美しさが素晴らしい。
エイサ・バターフィールド君の演技は子役時代から変わらず素晴らしいし、もう1人の主役とも言えるベン・キングズレーもとても良かった。
悪役ポジションのサシャ・バロン・コーエンのキャラクターやラストにかけての変化も、児童文学原作らしくて好き。

邦題が内容と今ひとつ噛み合っていなくて、「期待していたのと違う」となりそうなところだけがちょっと残念かな。
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