柏エシディシ

ヒューゴの不思議な発明の柏エシディシのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
3.0
スコセッシおさらいリレー、ゆるりと続けています。
本作公開時は驚いたもの。
スコセッシが子供向けで3D!?と。
しかし観てみれば、"映画オタク"スコセッシの映画創成期への愛溢れた、これまたスコセッシらしい一本。
アバター以降、3D映画の可能性と人気が大いに盛り上がっていた時期。
よっしゃイッチョ新しい技術で存分に遊んでやるぞというスコ爺のヤル気。
そこに題材にメリエスという映画文化の源流へ回帰する様な題材を選ぶのがニクい。
今回は2D鑑賞だったのだけれど、3D効果を存分に強調する序盤の活劇など、楽しそうではある。3Dソフト買って観直そうかな。

CGIバリバリの背景や演出は今となっては逆に時代性を感じさせるし、ジュブナイルものとしての無難な作劇はスコセッシ作品としては歯応えは無いけれど、こんなスコセッシもタマにはいいよね、と。
作風は全然違うどころか真逆だけど「アフターアワーズ」と並ぶ異色スコセッシ。
スコも歳取ったんかなぁと思ったモンですが、この次は怪作「ウルフオブウォールストリート」だもんねー。すごいなぁ……
柏エシディシ

柏エシディシ