しーかず

ヒューゴの不思議な発明のしーかずのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
4.2
あのマーティン・スコセッシ監督のアドベンチャーものと聞いて驚いて観てみたけど、最高すぎる。家族でも観れる温かみのある作品にも関わらず、説明できない大人の要素というか、スコセッシ節が炸裂してる。会話のやりとりや細かい演出を省かないスコセッシ監督らしさもキャラクターそれぞれへの感情移入が誘われる。少し不気味な謎の機械人形や、家族を失って居場所の無いヒューゴ、亡き父の肩身である機械人形を修理することを唯一の生きる糧にしていること、ハート型の鍵、孤独なヒューゴを救うイザベルの存在、意地悪な老人ジョルジュの真実。一見悪役の駅公安にも裏があって実は寂しさと傷を抱えている。好きな要素を上げだすとキリがない。展開が読めなくてワクワクしたし、ラストもこれ以上ない良い終わり方。「映画」というタイトルを付けたいくらいめちゃくちゃ良い映画だった。
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