横浜の自称漫画家29歳

ロード・オブ・ウォーの横浜の自称漫画家29歳のレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
4.3
日本人では、ガンダムのアナハイム・エレクトロニクス的にイメージされている「軍産複合体が戦争を起こしてる陰謀論」。これは概ねウソっぱちだ。ガン・ディールの現場じゃそう簡単に儲からない。なんせ軍産複合体に政治的決定権がない。例えばGAFAMが、アーマードコアみたいに企業が国家を統治する力なんて全く無いように。つまり、「経済とは政治の下部構造」なのだ。ひとりの個人武器商人が世界各地で銃を売るために飛び回るのを映すこの映画は、たびたび政治的なトラブルで商売がうまく回らなかったりする。知らぬ間に休戦協定が結ばれたり、銃で逆に脅されたり、捜査局に追われたり。現在進行系で行われてる戦争を、「軍の武器の在庫処分のための戦争」と認識して、安易な陰謀論に逃げ込むのに対しては、ファクトチェックが必要である。