お煮ちゃん

飛行士の妻のお煮ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

飛行士の妻(1980年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

楽しかったーーー。良い夜でした。
ひとりにして、って言われて本当に帰ろうとすな、フランソワ!

どんな話だったかと言われたらうーん、人間関係で色々あって、ひたすら喋ってて……という、ただそれだけなんやけど、ついつい聞き入ってしまった。日本でいうとあれなんかな、坂本裕二のドラマ見てる感覚かな。大豆田とわ子見てるときの気持ちやな。
途中で出てきたリュシーが可愛すぎて、無邪気でイノセントな少女すぎて、心掴まれたよね。心ここにあらずって感じの5歳上のお兄さんに取ってみせる態度がいじらしくも可愛くて。こんな女の子になりたい、デートで無邪気に走り回りたいし軽口叩きまくりたいし、それでいて相手をときめかせたい。勝ち気な瞳が素晴らしい。だからこそ、最後でおおおい!ってなったけども。

最後、フランソワが切手貼ってポスト投函したとき、いや出すんかーいってめっちゃ思ったけど、振られた相手と文通してる自分が言うことでもないよな……とすぐに思い直すなど。ああ、私は完全にフランソワ側の人です……25歳に執着し続け、15歳から刹那的なトキメキを求める男、フランソワ……。

フランソワーズ・サガンの文体で、ウェルベックの登場人物を懇切丁寧に描くような、そんな映画ですね。好き!
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