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ローカル・ヒーロー/夢に生きた男のshinefilmのレビュー・感想・評価

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めっちゃ不思議な読後感。特に何かが起こるわけじゃないし、でもいわゆるオフビート系の映画とも違う、リアルな旅の実感がある。スコットランドの海岸沿いのあんな村を訪れたら、やる事もないし時間も持て余して何回も浜辺歩いたり、ずっと同じ店で飯食ったり、暇すぎて貝殻掘り出したり、こんな時間流れるだろうなっていうのんびりしたカットの積み重ねがジワジワ来る。最初はこれが主人公…?全然パッとしないし、同僚の女の子にも元カノにも相手にされずモテねぇなって感じだったのに、村行ってからは資本をバックにした力関係のおかげなのか段々格好良く思えてきて、後半のニット姿でワルツ踊るとことかダスティン・ホフマンに見えてきた。めっちゃ面白かったって訳でもなく、とはいえ駄作でもつまんない訳でも無い、この映画の謎の魅力が言語化出来ない。あのバー兼食堂の内装がめっちゃ好みなのであそこでウイスキー飲んでみたくはある。しかしマーク・ノップラーのサントラは見つけたら買っちゃうなこれ。レコードで聴きたい。
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