トラウマを抱えた青年と耳の聞こえない少女の純愛を描いた傑作。
カルト一家に生まれ、母に支配され続けた男の運命とは…。
ホドロフスキー監督の作品の中で初めて商業向けに作られた作品。過去作の「ホーリーマウンテン」、「エル・トポ」の2作と比較してもとても分かりやすく、感動できる確かに大衆受けに作られた作品でした。
ジャンルは一応ホラーですが、怖いと思ったシーンは殆どありません。どちらかというと、ホドロフスキーお得意のアート的なグロシーンが多かったですね。
笑えるシーンと奇妙なシーンの使い分けが上手く、さすがホドロフスキー監督だと感動しました。
ネタバレになるからあまり言いたくないんだけど、登場人物の2人が共同である事をします。その技術が本当に凄かった。「エル・トポ」の腕なし男と足なし男の組み合わせといい、ホドロフスキーはフリークスの組み合わせが好きですよね。
ホドロフスキー入門として最適な素晴らしいカルト映画です。