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丹下左膳 百万両の壺のchitchipapaのレビュー・感想・評価

丹下左膳 百万両の壺(2004年製作の映画)
3.2
丹下左膳といえば昭和初期のチャンバラ映画のヒーローで、幼い頃私が大友柳太朗の左膳に夢中になっていたら、チャンバラ好きの母が「丹下左膳なら大河内傳次郎さ。しぇいはたんげ、なはしゃぜん!」と大河内の訛りを真似しながら熱く語っていたのが懐かしいです。
と言うことで、この作品は映画としての質とか完成度とかを論じても意味はなく、日本映画隆盛期の伝説的ヒーローを何と平成の2004年に映画化したことに意義を感じます。興行的に絶対成功する筈のない作品を世に出した制作者の心意気で創られた映画であり、まさに遊び心満載の作品だと思います。私は古き良き時代のノスタルジーを懐かしむことができました。
最後に豊川悦司が丹下左膳に適役かの議論はこれまた全く意味がないでしょう。日本映画史のそうそうたる大スターが演じてきた左膳役を現世代のどんなスターが演じたとしても、それは比較を超えた次元の話だと思いますから。
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