老画家はかつて「美しき諍い女」というテーマの絵を妻をモデルにして描いていたが描き上げることができずにいた
ある日知人の紹介でやってきた若い女性マリアンヌを見て再び絵に挑もうと決心し彼女にモデルを頼む
ここからはただひたすら絵を描くシーンが続く
マリアンヌは全裸で関節痛めそうな苛酷なポーズを要求され続けアトリエには画家のペンや筆を走らせる音だけが響く
画家は彼女の内面をさらけ出すよう求め彼女の身体は悲鳴をあげるが精神は研ぎ澄まされていく
時間が経ち画家が挫けそうになったら奮い立たせるようにもなっていく
画家とモデルとの長い長い闘い
共に闘った二人はやがて共鳴し合い戦友みたいな感情が湧いてきて一緒に笑い合う、すごくいい場面
画家は結局は芸術よりも妻との穏やかな生活を選んでしまった
妻も納得している
マリアンヌ自身と彼女の人間関係は変わってしまったけれどそれも人生
4時間もあるどんな話かと思ってたけど無から何かを創り出す芸術家の葛藤を垣間見れたような気がして最後まで目が離せませんでした
映像も明るい青を基調とした建物の内装や衣装、優しい風景がとても美しかったです
気が強いマリアンヌは魅力的だしジェーン・バーキン演じる画家の妻も服装も内面もナチュラルで可愛くて素敵でした
