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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたりのペコのレビュー・感想・評価

3.5
変態エログロB級スプラッターの鬼才スチュアート・ゴードン監督による(以下略)
正直、前半70分は退屈。本番は後半10分(短っ!?)。

死者蘇生に執着する医学生ウェストが、蘇生薬を発明し、己の知的欲求のままにどんどん薬を投与→ゾンビ化(これをゾンビと言っていいものなのか…)→事態がどんどんヤバくなっていく。
しかし、投与せずにはいられないのが科学者のさが。ヒル博士(デヴィッド・ゲイル)は、校長の娘さん、メグ(バーバラ・クランプトン)にハァハァ…(これもさが)。
メグのナプキンや髪の毛を収集。さらに、首チョンパされてもなお、胴体を操りメグを気絶させて拘束(おい待て、何でお前だけゾンビにならないんだよ。そもそも胴体と生首セパレートにされて何でそれぞれ普通に動くんだよ)。
生首は、ニタ~(▼∀▼)と目ん玉ギラギラの笑みをこぼしながら、一方で胴体は、メグのおっぱいを揉み始める。揉むたびに、生首さんの方では何か感じている模様(え、まさかワイヤレス通信ですか?)。生首の博士が乳首をペロペロ(このシーンは変態の極みである)。
しかも、この後、ヒル博士によってロボトミー手術を受け、従順化したゾンビさんたちが登場するんだけど、そいつらの感覚神経も、ヒル博士とワイヤレス通信されてる模様(だって、生首ヒル博士の目ん玉がつぶされたら、周りのゾンビさんたちも目押さえてたもんww)。
そして、メグを助けに来た恋人ダン(ブルース・アボット)と、ウェストたちは窮地に立たされる。周りはゾンビだらけの四面楚歌。

「!?」←ここでウェストくんは思いつく。
「薬を過度に投与すればゾンビは死ぬんじゃないか」と。
・・・・。

馬鹿でしたね~ww過剰摂取により、なんとゾンビの内臓は意思を持つに至るのであった!(マジか)
パカッと開いた胴体から腸がヒュルヒュル飛び出てウェストくんの身体に巻き付く!(ええー!?)
それでも何とか自分の研究ノートだけは死守しようと、ダンくんに託す姿は科学者の鑑!(感動)
↑ここらへんのバカ展開好き。

原作はH・P・ラヴクラフトの小説らしいけど、わたくしそんな小説は読んだことがないため、純粋に映画鑑賞した感想を綴りますが、まあ、アホですわ。しかし、登場する俳優さんがみんな美形なのはいいね。よくもまあ、こぞってこんなグロ映画ばかりに出演するのかねww
あと、この作品、ロメロ監督の『死霊のえじき』と同年に公開されてるんですね。「ゾンビ化した人間を科学的に従順化させる研究を行なうマッドサイエンティスト」が登場する点では、何か似てるな~なんて一瞬思ったり。でも、これはたんにそれをアイテムとして使ってるだけだからやっぱり似てませんねごめんなさい…(-_-;)
結論↓
科学者の愛にも似た執着から、ダンとウェストの男の友情、ヒル博士の肉欲愛、父と娘の親子愛、そしてダンとメグの異性愛へ昇華していくさまを見事に描き切った感動作(誇張表現アリ)。
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