犯してしまった罪は一生背負い続けなくてはいけないのか。赦されることはないのか。
殺人の罪で服役した青年が釈放される。名前をジャックと変え監察司の力を借りながら更生の道を歩み、仕事につき友達や恋人もできる。しかし小さな出来事から彼の過去がばれてしまう。
被害者側が一切でてこないうえ、ジャックの家庭環境もふまえると、どうしてもジャックに同情的になってしまう。
でもきっと被害者側はジャックが笑っている瞬間も苦しんでいる、大切な人を奪われた悲しみなんてそう簡単に癒えるものではない。ならジャックは赦されていいのだろうか。でも人は変わることができる、赦されるべきなんじゃないか。
被害者と加害者。私だって故意であっても故意でなくてもどちらにもなる可能性がある。だからこそこの作品を観ていたら苦しくて考えがまとまらなかった。きっと正しい結論なんてない。そして一生解決しないテーマなんじゃないかと思う。