Jimmy

ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦のJimmyのレビュー・感想・評価

4.0
本作の内容は知らずに、スティーヴ・マックイーン主演、アイダ・ルピノ共演、監督サム・ペキンパーぐらいの知識で観た。
映画が始まってしばらくは「何を描いた映画?」と思ったが、経済発展の波が押し寄せるアメリカの田舎町・ロデオを渡り歩く男などが描かれていく。

夢を追いかける父親、金儲け第一の兄、そしてロデオの伝統を守っていく弟……三者三様の姿がとても楽しいドラマとして描かれる。スティーヴ・マックイーンはロデオ渡り歩く男。アイダ・ルピノは母親役。

馬を引いて走る車の横に「J.R.ボナー」と書かれていて、運転しているのはジュニア・ボナー(スティーヴ・マックイーン)。
ジュニア・ボナーが故郷に帰ると、旧家は開発業者に壊される。この家が壊されるシーンが見事。実は、この旧家を壊した張本人はジュニア・ボナーの兄が買い取って壊したのだった。

ジュニア・ボナーの父親エース・ボナーは怪我で入院していたが、勝手に退院してロデオ会場に向かう。そしてジュニア・ボナーの馬を拝借して、乗って行く。後で、息子のジュニア・ボナーと合流。

本作での見どころは、やはりロデオ大会の場面。荒馬乗りでのスローモーションは素晴らしいが、ジュニア・ボナーの荒馬乗りは本当にスティーヴ・マックイーンが乗っていたのかどうかは微妙だった。(よ~く観たが、判らなかった。カット割りも編集も上手い。)

また、荒馬乗り・荒牛乗りというチョット乱暴っぽい場面の間に、牛の乳搾り競争という微笑ましいエピソードを挟むあたりのメリハリもナイス。

ジュニア・ボナーと恋仲になりそうな黒髪女性シャーメイン(バーバラ・リー)は綺麗だった。

全体的に、サム・ペキンパー監督作の中でも結構面白い部類に入る映画だと思った。
本当に楽しい映画。
Jimmy

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