ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦の作品情報・感想・評価

「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」に投稿された感想・評価

へい

へいの感想・評価

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各地のロデオ大会に出場する時代遅れのカウボーイ、地元の大会に出場する。
家族と再会するけど、みんな考え方が違いすぎ。自由かよ。
母親だけがいつも冷静で安心する。

牛、馬を使ったいろんな競技があってビックリした。牛の乳搾り大会、出場したい。

経済的にもダメで、年老いてしまっても自分の道を突き進むしかない、そんな確固たる信念を持ったマックィーンに惚れてしまう。

あと、酒場でのどんちゃん騒ぎのはちゃめちゃさにテンション上がった。
正直、ペキンパー監督のバイオレンス西部劇がそこまで好きではない私としては一番フィットする作品である。ペキンパーのフィルモグラフィー中ではこの作品と「砂漠の流れ者」が自分の中でマスターピースだと信じてやまない。

アメリカ中西部の荒涼とした風景がルシアン・バラードの見事な撮影によって具現化。スティーヴ・マックイーン、ロバート・プレストンを始めとする芸達者な人達による心温まるロデオムービー。

ある意味小津安二郎的な(?)家族ドラマだと思うのだが、ペキンパー監督は実際このようなヒューマンドラマの方が似合っていた人だという気がしてならない。

堕ちていた70年代に於けるアメリカ再生への道。
久しぶりに生まれ故郷に帰ってきた風来坊のカウボーイが、変わっていく家族の姿に揺れながら、開拓の日のカーニバルに挑む。アメリカ映画らしい、郷愁あふれる良い雰囲気。ペキンパー監督らしいスローモーションを効果的に使った暴力シーンもあるが、基調となるのは暴力を通して互いの絆を確認し、失敗や失望を越えてまた立ち上がるアメリカ人のバイタリティで、ややスポ根ぽいカラーの作品になっている。落ち目のカウボーイを演じるマックイーンの哀愁がたまらないが、兄弟役のジョー・ドン・ベイカーも印象的。
2018.12.1 DVD(字幕)
Junior Bonner

ペキンパーらしからぬ穏やかファミリー映画
家が取り壊される場面でのカットバックが秀逸。暴力を感じる場面。
ひと言、これぞ”カウボーイ”
・・・とはいえ時代の波にはあらがうことは出来ません
『ペキンパー監督=バイオレンス』と思っているなら、甘い甘い
本作は男のロマンであり、詩とすら思えるのであります
“男の中の男”マックィーン大ファンの自分ですが、いわゆるイメージとしての彼をおそらく最大限に表現しているのが本作だと思っていますです、はい
そんなペキンパー監督によくぞ撮ってくださいました・・・ハグしたいぐらいです
のん

のんの感想・評価

3.8


もう若くはない元ロデオ・チャンピオンのジュニア・ボナー(マックィーン)。自分が落とされた荒牛サンシャインに再チャレンジするために、歴史ある開拓時代祭のロデオが開催される故郷に戻ってきた……。

舞台は、カウボーイの雰囲気で知られる街、アリゾナ州プレスコット。

40過ぎてからのスティーブマックイーンのカッコよさったらない。そして、時代遅れとか若くないとか言われながらも自分の好きな道(ロデオ)を行くこの役柄がマックイーンに重なって更に良い。
父、兄、母ら家族との距離感もグッとくる良作。

宵越しの金は持たず、トレーラーに馬を乗せてロデオからロデオへと渡るカウボーイ。ペキンパーが地味に描く男の魅力。
ペキンパー作品ではおなじみの「時勢に逆らう男」の映画。『ゲッタウェイ』に通ずる採石場でのカットバックや、冴えに冴え渡る視線の演出もペキンパーらしい。ラストのストップモーションが泣ける。
マックイーン主演にもかかわらずこんなに地味で良いのかというくらい地味なのだが、ペキンパーのモンタージュがその地味さと拮抗していて、結果として異様な映画になっている。

マックイーンの脳裡をよぎる映像がペキンパー的カットバックとスローモーションで何度も提示されている。
執拗なほどに「過去を見つめる男」の映画。

過去→未来へという物語の転調も実にさりげない。
たぼ

たぼの感想・評価

4.0
再鑑賞につき改めてレビュー投稿。

ロデオ大会に出場するため故郷に戻り、疎遠だった家族と再会する様が描かれたドラマ。
批評家の間ではサム・ペキンパーのフィルモグラフィの中で最も穏やかな作品であると言われている。

マックイーンの、古き良き時代のカウボーイスタイルが非常に様になっており、また全体を通して哀愁漂う作中の雰囲気も良い。
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