このレビューはネタバレを含みます
日常が非日常へとシームレスに移行する様(もはや全てが日常なのかもしれません)がとてつもなく恐ろしく感じられました。
また、(物語の進行が分かってからは)各人物の歩いている様子が背後から長時間映されているのを見続けていると、緊張感が解ける暇がなく、(作品に没入しているという意味で)吐き気を催すほどでした。
本作は、特定の視点からのメッセージ(スクールカーストの問題性、虐めの否定、銃規制の必要性等)を観客に伝えようとしたものではなく、「この映像を観てあなたは何を感じますか」と極めてオープンに問うた作品に思えます。
鑑賞中も鑑賞後も、色々と考えずにはいられない映画です。