コロンバイン高校銃乱射事件をガスヴァンサントの解釈で手がけた実話ベースの作品。
実際はどうだったかは分からないのであくまでもこの映画を観て感じたことを。
この事件が起きてしまった原因ってなんでしょうね？
銃社会がいけなかったのでしょうか？
子供でも簡単に銃器が手に入ってしまう世の中、アメリカって恐ろしい国だ。
うん、それもそうなんだけど、他にもっと大事な事があると思うの。
この学校、なんかスッカスカじゃない？
別に生徒数が少ないわけじゃないと思うんだけど、教室も廊下もなんだかガラガラで寂しい感じ。
先生も生徒も誰一人として満足した表情を見せない。
空っぽの空を見上げてる。
空虚の中の存在。
犯人の2人なんか特にそれを感じていただろうね。
お家での母親とのやり取りを見てもなんだか同じ様な感じ。
完全武装して校内ウロついてるのにみーんな無関心だし、金髪の彼が学校に入るなって言っても聞く耳を持たない。
自分(の周り)の事にしか興味ないからさ。
それってなんか普通の様で実はとても危険で恐ろしい事だと思うんだが。
虚無の中を生きるこの2人は誰かに気に留めてもらえたのでしょうか？
親、先生、クラスメイト。
人間ってのは誰かに大切にされたことがないと命の大切さなんて分からないんだよ。
もしこの2人が生きていたら犯行の動機について何と答えるだろうか？
「アメリカ様が銃社会だったから」なんて言わないよね？
日本も他人事じゃあない。
