vivo

プールのvivoのレビュー・感想・評価

プール(2009年製作の映画)
3.0
ゆっくりと流れる時間の中で人と人が少しずつ近づいてゆく様子がやさしい映画。オアシスのように、人を集め、人と人が交わる時間をつくってくれるプールの存在が愛おしい。

誰もが誰かと関係しながら生きているから、自分らしく生きることと人を想うことの狭間で、多かれ少なかれの痛みを感じながら生きている。どんな選択をしても選ばなかった方に後悔は残るし、傷つけたくて人を傷つける人なんていない。そんなことはわかっていても、自分のことや他人のことを認めることが難しいときもある。だから、認め認められ、救い救われるために、まず自分がやさしくなるための時間が誰にも必要なのだろう。
vivo

vivo