もりいゆうた

サマーウォーズのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.5
なんとまぁよくできたアニメなこと!!!

夏希先輩の親戚である男達が全勢力を挙げてラブマシーンを倒そうとするところがいい。アベンジャーズの全員集合みたいですんごいワクワクした。何回見てもワクワクする。

同時並行で進む高校野球も地味にいい演出だし、大学の憧れの先輩の仮の彼氏になってお婆ちゃんを安心させたいっていうTHEアニメな設定まで全てがつぼ。

夏希先輩がコイコイで勝ち、やっとの思いでゲームクリアかと思いきや、時限爆弾はとまらず、最後はやっぱり主人公・健二。ストーリーの流れがめちゃくちゃ綺麗。

このクオリティの高さで興行収入16.5億円。細田守監督の期待値のピークである『バケモノの子』のタイミングで上映されてたら、軽く4~5倍はいってるだろうね。


上田市には細田監督の妻の実家があり、訪れた際に抱いた「日本の原風景」のイメージを投影することを考えたそう。「当時既に両親を亡くし自らも一人っ子だったため、妻の親類の家族の繋がりに深い感銘を受けた」と語っていて、妻の親戚が物語の中核をなす陣内家のモデルとなっているのだとか。

いわば夏希にいきなり連れてこられて困惑する健二は細田監督自身であり、今週ついに上映される『竜とそばかすの姫』ではどんな原体験が織り込まれているのか楽しみです。すぐ週末見に行く!

「よろしくお願いしまぁああああああす!!!!!!」