竜とそばかすの姫を鑑賞後、久々にサマーウォーズ観たくなってネトフリで鑑賞。
竜とそばかすの姫と比較しながら観てたけど、こんなに面白かったっけ?と思わず釘付けになるくらい最高でした!!
『Oz』『U』という仮想世界が舞台なのは変わらないけど、Ozの方が幾何学的で、Uは現実に近い気がした。
現実世界は長野県、高知県という地方が舞台なのは同じだが、
サマーウォーズは都会から地方へ、
竜とそばかすの姫は地方から都会へ、
と物語が展開されていく。
サマーウォーズの都会は一瞬だけど……。
ここからはサマーウォーズ視点で圧倒的に違っていた点。
・展開の早さ
今作はとにかく展開が早い。
『Oz』の説明も『U』と比べると簡潔に説明されてるし、仮想世界より現実世界に重きを置いているから無駄な描写がない。
・映画全体の雰囲気
終始明るめで、主役の2人の性格もメンヘラではないため、応援したくなる要素が多い。
・田舎の良さが存分に出てる
上田駅に着いてから陣内家に着く前での道のりもしっかり描かれてるし、陣内家の敷地内は田舎ならではの独特な風情がある。ポスターも敢えてOzではなく上田市を全面に出している。
・夏らしさに溢れている
細田守監督と言えば『夏』
お盆の田舎への帰省、そこに集まる大家族、虫の鳴き声、そうめんなどなど、夏を感じられるシーンが沢山ある。
・おばあちゃんの存在
裏の主人公とも言える圧倒的存在感を出していたおばあちゃん。関わってきた1人1人に電話して叱咤激励していくシーンは今作の最も印象に残るシーンの1つ。最後におばあちゃんの笑顔の遺影で終わるのも最高の終わり方を感じさせる。
・アクションシーンが豊富
タイトルにウォーズと入ってるだけあって
仮想世界での戦闘シーンはかなり多め。異能系バトルではなくドラゴンボール的なシンプルな格闘だし、AIのアバターがどんどん進化していくのも良かった。
・花札🎴
敢えての花札というマイナーな競技を取り入れることにより、観ているほとんどの人がルール分かんないけど、「こいこい」って耳に残るフレーズと言いやすいワードが興味をそそるし、花札で世界を救う仮想世界での戦いは世界中のアバター同様観てる人も夏希を応援したくなる代表的なシーンで助け合う心に感動する。
など多くの点からサマーウォーズの方が良かったかな。シンプルに言えばこっちの方が印象に残りやすい。
今観るからこそガラケーやニンテンドーDSなど少し古い模写もあり、懐かしさにも浸れるかもしれない。
ちなみに聖地となった上田駅前のローソンは店名が『ローソン上田OZ店』で、入店すると、「ようこそ、OZの世界へ」というアナウンスが流れるそう。これは行ってみたくなるし、ファンはテンション爆上がりですね。