堅物で融通が効かなくて家族とうまくいってないジジイやらすと右に出る奴いないなイーストウッドさん。
ボクシングシーンは正直、リアリティがなくおざなりな印象を受ける。あんな瞬殺ばっか続くことないし、あからさまな反則をするボクサーが咎められないわけがないし。
ただこの映画の真髄って「辛く険しい道のりの先は常に良い結果が伴うわけでなく、直面した結果に対して受け入れる覚悟をしなければならない」ということなのかなって。
努力もしない人間は能天気に生き、希望を目指して努力した人間には枷がかかる。人間模様は妙に身近に感じる。ラストまで重く希望を感じないのに何故か気持ちが落ちすぎることなくフランキーとマギーの家族をも超える関係性に思いを馳せる…
