オッペンハイマーの話だけがメインだと思っていたがオッペンハイマーが原爆を作るまで、また作ってからのストローズとのいざこざがメインの映画で流石クリストファーノーランと言ったところか、なかなかややこしい。
まるで毒を持って毒を制すようで、原爆を落とすことで平和に繋がればなんて恐ろしい考え方だ。まぁ同じ意思を持った人が揃っているから原爆が完成し、成功して喜ぶのも分かるがその裏で民間人が苦しむ間もなく死に、放射能により苦しみながら死んでいると思うとしんどい。
オッペンハイマーの葛藤も分かるけどさ、少し無知なんではと思う所がある。原作を読んでいないので理解に乏しいかもしれないがこうなる予想を出来なかったこと、そしてそれを扱う権利が自分に無いことは想像出来たはずだろう。もし自分が被爆したら、と想像して恐れ慄いたのだろうが遅いのよ。
登場人物の予習はしておいた方が絶対良い。ストローズ視点の話がちょっとよく分からないまま進んでいく。
山崎貴がこの映画のアンサー映画を作りたいと公言していたけど、是非見てみたいな。
