まぁ郎

死刑台のメロディのまぁ郎のレビュー・感想・評価

死刑台のメロディ(1971年製作の映画)
4.0
前々から観たくて今回ようやく観賞

1920年、マサチューセッツ州で実際に起こった強盗殺人事件の映画化

イタリア系アメリカ人のニコラ・サッコとバロトロメオ・ヴァンゼッティの二人は銃の不法所持を理由に警察によって不当に逮捕されてしまい、身に覚えのない強盗殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまう

無罪を訴え続ける二人であったが、警察によりでっち上げられた証言や証拠が次々と出てきて状況が悪くなるばかり
一方、警察の外では二人の無罪・釈放を訴える市民による懇願運動が展開されていた

訴え虚しく、二人の死刑が執り行われて映画は終わる

これが実話であるというから不条理で実に腹立たしいし、犯人に仕立て上げられ命まで奪われたサッコとバロトロメオの二人が気の毒でならない
しかし、非業の死を受け入れることによって、自分たちの思想の自由、身の潔白を主張した姿に非常に魂を揺さぶられた

当時のアメリカがいかに人種差別的だったかがよく分かる秀逸な社会派ドラマだった

エンドロールに流れるエンニオ・モリコーネ作ジョーン・バエズが歌う「Here's to you」はニコラとバロトロメオの二人の魂に捧げられたレクイエム(鎮魂歌)となっている
非常に名曲である

この作品がレンタル化されてないのには何かしらの諸事情があるのかもしれないが、隠れた秀作である今作を機会があれば是非観てもらいたい