ねぎおSTOPWAR

死刑台のメロディのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

死刑台のメロディ(1971年製作の映画)
4.0
先日観た「モリコーネ」からの流れ。
これは観ていなかった。

イタリアで作っていてみんなイタリア語喋ってるけど、一応舞台はアメリカって設定。

テーマは地球上至る所で起きた、起きている思想の対立と迫害。
で、実話です。役名は本名でサッコとヴァンゼッティの冤罪事件。
あー恐ろしい。

先に触れておきますが、要所に限定されたモリコーネの音楽が沁みましたねー。
主題歌がたまりませんでした。


日本でも朝鮮半島でもアメリカでも・・
共産主義は”アカ”と呼ばれ排他的に扱われました。
もうムチャクチャです。
本来マルクスが提唱した社会システムとしてのそれではなく、ソ連の政治が皆が思う共産主義となり、実際どうであるかは別にして狙われたら人生の破滅。
アメリカ人はじめ欧州諸国でも思想ではなくアフリカ大陸の人々そして植民地諸国の人民を肌の色を理由に奴隷的に扱いました。イスラエル人によるパレスチナの人々もまた等しく、現代アメリカにおいても宗教を理由に暴力が行われ、入出国をコントロール。
経済という旗の元、同じ種を当たり前のように殺したり破滅させるこの人類という生き物はどこまで馬鹿なんだろう。

心から辛い・・
もうそろそろこうした映画は観るのがしんどくなってきた・・。