大好きな女優、マレーネ・ディートリッヒ出演作品!
随所で、登場人物の心情が間接的に描かれていて、想像力を非常に掻き立てられます。
食事、ピアノ演奏、花売り、写真立て、タバコの吸い殻…。
どれも肝心なシーンは見せてくれないし説明もないけれど、どのような心持ちなのか手にとるようにわかるのです。
三角関係を描いているとはいえ、とても粋な脚本。映画とは芸術だなと改めて感じます。
退廃的な美女であるマレーネが、ここでは本当に天使の様に無垢な表情を一瞬浮かべるのだけど、ああ、本当に美しいなと不倫相手と同じ気持ちでしみじみしてしまいました。