MUTU

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版のMUTUのレビュー・感想・評価

3.5
P・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、近未来を舞台に展開するアンドロイドたちの物語を描いたSFサスペンスで、その卓越した近未来描写により、多くのファンを持つカルト作品。

SF作品だと思って鑑賞、ですが見始めると「ハードボイルドな作品」と思っていたけど、鑑賞後は「群像劇?」と印象が変わっていく不思議な作品。また、40年も前の作品なのにダークな世界観と映像美で令和の時代でも色あせない。

そして極め付けは、相当こんがらがった作品事情。 商業的な事情つまり大衆ウケを考慮した上での削除や変更、編集の際生じた齟齬の修正を繰り返した結果、5つのバージョンが出来上がった変わった作品。

その為、解釈が色々と有り。様々な考察もこの作品を楽しむ為の重要な要素。その要素を楽しみながら、他のバージョンも鑑賞してみよう。
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