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夢駆ける馬ドリーマーのツタヤのレビュー・感想・評価

夢駆ける馬ドリーマー(2005年製作の映画)
3.2
一言で言うと”出来すぎ”。実話を参考に製作されているそうですが、これはいくらなんでも脚色し過ぎだと思います。実話であれば何でもありではなく、実話だからこそその結末に至るまでの要因や過程を丁寧にそして真摯に描いて欲しかった。これではチンパンジーがダルビッシュの球をホームランするくらいの奇跡ですよ。実話の領域を大きく飛び出してしまい、せっかくの感動も薄れてしまったような気がします。

……と馬の再生に関してはかなり辛口の評価になってしまいますが、家族の再生に関しては逆に巧く描けていたと思います。ダコタちゃんの作文をカート・ラッセルが読み上げるシーンは思わず泣きそうになってしまった。この時のカート・ラッセルがまたいい表情をするんですよね。カート・ラッセルとその父親との関係改善も無理なく自然に描けていてよかった。

しっかし、ダコタちゃんの演技力は恐ろしいです。この映画では女馬主という役柄もあってか、セリフや立ち振る舞いがもうお姉さんを超えておばちゃんの域に達しつつあるダコタちゃん。ちっちゃいおばちゃんでも中に入っているんじゃなかろうかと思ってしまうほどの貫禄と演技力でした。(誉めてる。)
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