キャッチ30

ジャッキー・ブラウンのキャッチ30のレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
3.6
メキシコの航空会社に務める黒人スチュワーデスが自分が運び屋をやっている元締めの武器商人と警察を出し抜き、一攫千金を狙う騙し合いのドラマ。

前半は冗長でオーソドックスなストーリー展開で退屈極まりない状態だったが後半のショッピングモールの現金の受け渡し場面を時間差で別々のアングルから映し出す演出から徐々に盛り上がりを見せる。

コアなタランティーノファンからは駄作の烙印を押されやすいかもしれないが、元々エルモア・レナードの原作小説であるのでそこはご愛嬌。だから、クール過ぎると揶揄されても否めない。しかし、長年のファンからしたらタランティーノの活力をもっと観たかったに違いない。
劇中の始めと終わりに流れるボビー・ウーマックの「110番街交差点」は必聴だ。