翠

ザ・ロイヤル・テネンバウムズの翠のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

まんまとウェス・アンダーソン監督にハマってしまった。
監督の20年前の作品。そして脚本オーエンウィルソンも?!若っ!細っ!
更にウィルソン兄弟出演作。こんな…何回も観てしまう…

バラバラになりつつあったテネンバウム家のお話。
法律学者のロイヤル、ロイヤルの妻、そして3人の子供(うち一人は養女)メインに進むが、子供の幼なじみや養女の旦那さんなど関係する人たちが結構出てくる。
関係性が結構複雑と思いながらも、みんなキャラが濃いので誰が誰だか分かる。
子供たちは10代のうちに天才児として成功してしまうが、大人になってからもなんらかの問題を抱えたまま育ってしまう。
それを父・ロイヤルのせいにしてロイヤルを遠ざけてるような雰囲気。
バラバラになった家族との時間を取り戻すべく奮闘するロイヤルだが、余命の嘘がバレてしまい結局追い出される。
しかし最後は、ロイヤルの子供・リッチーの幼なじみであるヤク中のイーライの運転事故からチャスの息子を守り、元妻の結婚式を穏やかに終わらせる。
結局心臓麻痺で亡くなってしまったが、チャスの息子を守った一件で和解し、残りは良い人生を送っていたんだろうな。
1章、2章…と本のように進むところが監督らしく、鮮やかな色彩もこんなに前から監督らしさがあったんだなあ。家の壁紙ピンクって。
いい歳した大人でもダメダメな面があり、出てくる人たちみんなそう。それもわたしの中の"監督らしさ"であり好みの作風。

チャス家、ジャージで揃えてるのがかわいかったなあ。天パの息子たちも…
いつもは赤ジャージなのが、ロイヤルのお葬式では黒ジャージになっていたのが良かった。彼らそのままで。
翠