FREDDY

ホステル2のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ホステル2(2007年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

イーライ・ロス監督が手掛けたスプラッター映画『ホステル』シリーズの第2作である本作は、旅先であるプラハ行きの列車内でトラブルに見舞われていたところ友人のローナが盗難に遭ったiPodを手に客室に訪れてきた、デッサンの授業でモデルをつとめたアクセルから"世界で最高の天然温泉"と話すスロバキアにあるスパの情報を聞かされたことでトラブル回避も兼ねて旅先をスロバキアに変更し、友人のホイットニー、ローナとともにアクセルに連れられとある"ホステル"へと訪れたローマに留学中のアメリカ人女子大生ベスが、到着したその日の夜に街で行われていた収穫祭に参加し楽しいひと時を過ごすも、忠告を無視し声をかけてきたローマンと名乗る男性の誘いを受けボートに乗り込んでしまったローナが行方知れずとなってしまった翌日、温泉施設で眠りについていた間にホイットニーともはぐれ施設内を探し歩いていたところ何者かが追いかけてきたことで逃げ惑っていた中、オークション業を営む謎の男性サーシャとともに救ってくれたアクセルに連れられてとある豪邸を訪れたことで思いも寄らぬ事態に遭遇していく様が描かれた作品となっているのだが、今作は前作とは趣が異なり金銭目的のハンティングではなく金持ちの娯楽として"オークション"で落札された登場人物らが命を脅かされていくという内容となっていて、主人公の女子大生ベスに襲い掛かる恐怖こそは性別は違えど前作と同じ方向を向いているが、友人に無理強いされオークションに参加しベスを落札したスチュアートの視点からも物語が紡がれている。そしてシリーズの要であるスプラッターシーンも拷問に加えて儀式的な要素も取り入れられているので目に残るものがあり、終盤の展開もありきたりな道筋を辿るのかと思いきや予想外のものを見せてくれた。タイトルにあるホステルに関しても"裏側"が映し出されますし、個人的には前作よりも楽しめましたね。ただ、やはり前作と趣が異なる本作は説明に時間を割いてしまった点は否めず、前半のもたつきが少々気になるところ。
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