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ホステル2の708のネタバレレビュー・内容・結末

ホステル2(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1作目に引き続き、クエンティン・タランティーノが制作総指揮、イーライ・ロスが監督。1作目での生存者のその後の話から始まり、派手に自宅で首を切断されて殺されます。猫ちゃん、首の断面をペロペロ。首切断の犯人は庭師なんだろうなという匂わせっぷりにゾワゾワしました。

そこからスムーズに新たなエピソードに引き継がれて、3人のアメリカ人女子大生がプラハからスロヴァキアの温泉へ旅をするわけですが、母親から莫大な財産を受け継いでいるというベスの話が、ラストでの生存へのカギとなる伏線になっているとは思いませんでした。富裕層が殺人を楽しむための「エリート・ハンティング」という団体には一切の情がなくて、金さえ払えれば即座に契約をするというビジネスライクな方針がいいですね。もちろん、やってることはよくないけれど。

ベスを落札して殺そうとしたエリート・ハンティングの会員のスチュアートとベスの立場が一気に逆転して、耳にはアイスピックを突き刺すし、ハサミで股間を切り落として大量出血させてジワジワ死なせる感じは、一気に殺すよりも残酷。ベスが「アバズレ」というワードに激怒することもしっかり伏線になってました。スチュワートを誘ったトッドが契約違反のため、団体の犬に食い殺されるのも殺しのヴァリエーションとしての幅を感じました。

「エリート・ハンティング」の一味で、団体に獲物を斡旋していた絵のモデルのアクセルがラストでベスに復讐されて首をバッサリ切り落とされた後、ちびっこたちがその首でサッカーをするのは冒頭の猫ちゃんペロペロと同じくらい滑稽でした。そういやちびっこたちって、1作目では大量のチューインガムで買収されてたんだよなぁ。

ベスの逆襲や復讐がかなり潔くて、スッキリとしました。
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